江戸時代から明治時代に改称し、首都の名称も江戸が東京へ名前が変わり、西欧から多くの文化が流入し始めました。東京湾には交易を求めた巨大な外国船が多くなり、様々な輸入品が入ってきました。イギリス、フランス、イタリアは横浜(現港の見える丘公園)に海兵隊を駐留させ、いつでも東京まで攻める勢いでした。東京の街並みも大きく変わり、木造の橋や建物は石造りへ、交通手段も駕籠から人力車、鉄道馬車、そして陸蒸気と目まぐるしく変化しました。男性の髪型も散髪、廃刀令により市井の人々は帯刀を禁じられ、衣服も和服から洋装へ変わってゆきました。中でも江戸の人々が嘆いたのは急速に変わる江戸の景観であり、西洋の建物が多くなる中、和風の日本家屋は減り、商売も変わっていきました。
この度の展覧会では、僅か数年で崩壊した江戸の文化と新しい明治期の文化を紹介します。