嬉しかったこと、楽しかったこと、悲しかったこと、辛かったこと。いろいろな思い出がみんなにもあると思います。学校の発表会や遠足、家族旅行など特別なイベントもあるし、そうでなくても、日々の生活のなかではいろんなことがおこる。でも忘れてしまっていることもたくさんあるでしょう。じゃあ覚えておくために何をする? 日記をつける。写真を撮る。いろんなやり方で記録する。忘れていた記憶も、残っていた記録からよみがえることもある。そんなきろく(記録)やきおく(記憶)が、今回の展覧会のテーマです。
自分たちが住んでいる和歌山はどんなところか、どんなところだったか。土地や場所のきろくときおくをたどるところから展覧会は始まります。そして、自分や家族といった身近なひとや、だれかのきろくときおく、いろんなもののきろくときおく、社会で起こるできごとのきろくときおくなど、さまざまなきろくときおくを美術作品のなかに探っていきます。