演劇、バレエ、サーカスなど、演劇・舞台の世界は多くの芸術家たちを魅了し、作品の主題とされてきました。また、画家や彫刻家を本業としながら、劇場の室内装飾、舞台装置や衣装デザインなど、舞台美術の仕事に取り組んだ芸術家たちもいました。この展覧会では、鹿児島市立美術館の所蔵品の中から、劇場・舞台をテーマにした作品を選び、華やかな空間で繰り広げられるスペクタクルと美術の関わりをご紹介します。
見どころは、外光派の画家ラファエル・コランによるパリの国立劇場オデオン座の天井画下絵や、コランに師事した郷土作家 和田英作が手がけた演劇の背景画下絵をはじめとする舞台美術作品です。また、アンリ・マチスなど20世紀初頭のパリを席巻したバレエ・リュス(ロシア・バレエ)と関わりのあった芸術家たちの作品、演者や観客の姿をドラマティックに描いた作品を展示します。
祝祭の空間をめぐる作品を通じて、私たちを非日常へと誘うひとときをお楽しみ下さい。
さぁ、幕開けの時間です。