富山県水墨美術館は平成11年の開館以来、富岡鉄斎や横山大観、竹内栖鳳といった、明治以降の近代日本を代表する作家が、墨を主に用いて描いた作品を中心に収集してきました。開館から15年以上が経過し、次第に充実してきたコレクションは、これまで常設展示で紹介するほか、テーマを設けた収蔵品展などで紹介してきましたが、同じ作家の作品を複数展示したり、屏風などの大型作品を紹介する機会は限られます。そこで本展では、美術館の全ての展示室を使用して、当館のコレクションの中から厳選した代表的な作品を「ベスト版」として一堂に展示します。ぜひこの機会に、庭で咲き誇る桜と共に、当館が収蔵する名品の数々をお楽しみください。