初めて八十八の全寺院が出品
国宝・重要文化財を含む宝物約300点と遍路文化をとらえた写真作品約100点を公開
四国霊場八十八ケ所を巡礼する信仰は、遠く室町時代にまでさかのぼり、今日にいたるまで営々と受け継がれ、日本文化の基底のひとつを形づくってきました。
「四国霊場八十八ケ所--空海と遍路文化」展は、聖なる空間として近年、人気の高まりつつある四国霊場八十八ケ寺に、いにしえから伝わる寺宝と、現代の遍路をとらえ表現した写真作品で巡る展覧会です。国宝・重要文化財の仏像や絵画とともに、藤原新也、鈴鹿芳康という現代を代表する写真家が独自にとらえた現代の遍路、1950年代半ばに『岩波写真文庫 四国遍路』のために撮影された写真を展示し、弘法大師・空海と遍路文化の歴史と現在を紹介するとともに、なぜ人々が遍路をするのか、その心を探ります。