居館、それは王が生活し、政治やまつりを行う支配の拠点です。今からおよそ2000年前、王のための特別な区画がムラの中に生まれました。やがて、1800年前になると、王の区画はムラの外につくられるようになり居館が誕生しました。
居館の成立過程は、日本での階級社会の発達を反映しており、居館の姿は王の力と権威の巨大さを表したものと言えるでしょう。
近年、卑弥呼の生きた時代とその前後の居館の姿が次第に明らかになってきています。今回の特別展では、王の居館の成立と発展を、特に近畿地方を中
心に探ってみたいと思います。