花咲く春を迎え、「桜の美展」を開催いたします。
花と言えば桜、春と言えば桜といわれるように、春の訪れとともにいっせいに開花する桜は日本人の最も愛する花で、古来より文学や絵画、工芸に取り入れ親しんできました。
出羽桜美術館もその名のとおり桜を愛し、桜花をモチーフにした美術工芸品をコレクションしております。濁手の素地全体に桜花を描いた柿右衛門様式桜花文瓶、瓜形の古九谷黄桜文小壺、蒔絵硯箱、屏風等56点ご紹介いたします。
一つひとつ心を込めて作った『つるし飾り』も数多く展示し、華やかさを添えています。豪華絢爛、満開の「桜の美展」をお楽しみください。
((公財)出羽桜美術館 学芸員 鈴木典子記)