タイトル等
特別企画展
涼を呼ぶ美術
―滝・鯉・龍―
会場
大和文華館
会期
2016-05-27~2016-07-03
休催日
毎週月曜日
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引
概要
梅雨が明けると本格的な夏が到来します。人々は様々な工夫をして暑さをしのいできました。涼やかなモチーフの描かれた絵画や工芸品、ガラスや麻といった素材そのものに、人々の涼を求める工夫が看て取れます。古代にまで遡ると、涼とともに恵みをもたらす雨への、人々の切実な願いがこめられます。天長 (てんちょう) 元年(824)、弘法大師空海 (こうぼうだいし くうかい) が平安京神泉苑 (しんせんえん) で祈雨の修法を行ったことにはじまる「請雨経法 (しょううきょうほう)」では、本尊である請雨経曼荼羅 (まんだら) に龍が重要な図像として表されます。龍は中国では四瑞の一つとして尊ばれるおめでたい動物です。特殊な霊力をもつ龍は、絵画や工芸品の中で様々に表されます。一方、「登竜門 (とうりゅうもん)」の故事にあるように、数ある魚の中でも鯉 (こい) は、龍のイメージから派生し「立身出世」「子孫繁栄」を象徴するデザインとして好まれました。また、山水図を構成する重要なモチーフである滝は、飛沫 (しぶき) のほとばしる激しい水流が水墨の技法で巧みに表されます。
展覧会では水辺の風景や生き物といった、涼やかなモチーフの表された絵画や、素材そのものに涼を感じる工芸品を展示します。中でも「滝」「鯉」「龍」に着目し、特別出陳作品を交え、涼を呼ぶ美術をご紹介します。個々の作品に込められた人々の願いや美意識をお楽しみ下さい。
(担当 古川攝一)
イベント情報
列品解説
毎週土曜日 午後2時から (当館学芸部による)

特別講演
6月12日(日) 午後2時から 講堂にて
「描かれた魚―絵画表現からみる江戸時代の魚観」
黒川古文化研究所研究員 杉本欣久氏

日曜美術講座
6月26日(日) 午後2時から 講堂にて
「仏画に描かれた龍―祈雨の修法に着目して―」
当館学芸員 古川攝一

講座 美術の窓
6月19日(日) 午後2時から 講堂にて
「浮世絵に描かれた魚貝」
当館館長 浅野秀剛
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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