鳥取県立博物館所蔵の弥生時代の銅剣に新たに「サメ」と考えられる絵画が線刻されていることが発見されました。製作後の銅剣に絵画が描かれている資料としては、全国初の発見で注目されています。
弥生時代の絵画は青銅器だけでなく土器、木製品などの様々な物に、人物、動物、建物といった多様なモチーフが描かれます。そのような中で、サメをモチーフにした絵画は鳥取県を中心とした日本海沿岸地域にしか存在せず、特に青谷上寺地遺跡で多く見つかっています。弥生時代の鳥取県では地域色の強い、青銅器のマツリが行われていたと言えそうです。
鳥取県立博物館では、この度の発見にあわせて、サメと考えられる絵画の描かれた銅剣および各地のサメ(もしくは魚)絵画資料について、特別展示を行います。