人間としてこの世に生き、悟りを得た釈迦 (しゃか) 如来。釈迦の入滅から56億7千万年後に如来となる弥勒 (みろく) 菩薩。善行を積んだ者の最期に、西方浄土から迎えに来る阿弥陀 (あみだ) 如来。そして仏教の絶対的な真理を尊格化した大日如来。仏教では、時空を越えたさまざまな如来の信仰世界が展開しています。
「ほとけの教え、とこしえに。」は、これら如来の画像に加え、釈迦の入滅 (にゅうめつ) から弥勒の出現までの間、この世で仏法を守護する羅漢 (らかん) を描いた仏教絵画をご覧いただく展覧会です。根津美術館が所蔵する仏涅槃図 (ぶつねはんず)、浄土曼荼羅、来迎図 (らいごうず) の優品、また曼荼羅の美作として知られる「金剛界八十一尊曼荼羅」(重要文化財) そして常盤山文庫 (ときわやまぶんこ) が所蔵する「釈迦三尊十六羅漢像」など、深淵、壮麗な信仰世界をご鑑賞ください。