葛飾北斎の描いた2つのシリーズ《諸国瀧廻り》全8図と《諸国名橋奇覧》11図を中心に北斎漫画15冊などを展示します。
北斎は生涯約30回改名し、その度に画風も変えてきました。19歳の時、勝川春章に入門し浮世絵を学んだのを皮切りに、狩野派・琳派などの日本画、洋画、漢画などを学び、北斎独特の世界を創り、世に送り出しました。
北斎は71~74歳の数年、浮世絵、特に風景画に傾注し、《冨嶽三十六景》を始め、今回展示する《諸国瀧廻り》、《諸国名橋奇覧》など代表的な風景版画を制作しました。
広重の保永堂版《東海道五拾三次》の出版とも重なり、浮世絵に風景画ジャンルを確立しました。
北斎の描く「瀧と橋」の世界をお楽しみください。