心もとないこの国の先行きに、いま身の丈に即しながら、表現者の意思を示しておく意味は小さくないと思いました。
2013年末ごろ、少数のいたたまれない思いにはじまり、やがて毎月9日夕方に京都市四条河原町東南角で、戦争の兆しに心をいためながら、美術家たちが気ままに作品を携えて立つようになりました。そしてその寡黙なパフォーマンスは、しだいに同調する参加者を加え、定着して行きました。
散会後の安酒を重ねるうち、話題は展覧会へ向かい、会場探しに動きはじめたところ、思いがけない「ギャラリーマロニエ」さんからのご協力を得て、急転直下の展開となりました。
毎月9日に「ただ立っている美術家たち」がよびかけて実現した、戦争の兆しに心いたむいま『ただ作品で語りかける展覧会』です。
ご高覧ください。