小山登美夫ギャラリーでは2013年以来3年ぶり、6度目の個展となります。
工藤は今回の出展作「花がらのふとん」の制作について「ずっと前から菊が描きたいなと思っていました。本を読んでも内容を忘れてしまうことが多いのですが、印象的な文だけ覚えていたりして、太宰治の小説のなかで菊の花ばかり描いている下宿人がいるという内容をずっと覚えていて、菊を見るたびに思い出していました。掛け布団はいまは無地だったりするけれど、子供の頃は和風の花柄で、その柄が見えるように真ん中がメッシュになっていたなと思ったり。動機というよりただの連想かと思うのだけれど、そういうことで描いていたりします」と言います。
また、工藤は自身の絵に対して、「見た人が、『これ見たことあるな』って、すんなり入っていければいいなと思っています。自分が好きな絵も、拒否されない、理屈なくすっと入っていける絵だから。」と言います。
本展では、大小約18点の新作を発表致します。