タイトル等
ニューペインティング-1980年代の具象絵画-
会場
高知県立美術館
会期
2002-09-21~2002-10-07
休催日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
開催時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般 350(280)円
大学生 250(200)円
高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障害者とその介護者1名、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
主催者
高知県立美術館
概要
アメリカ主導で展開した第二次世界大戦後の美術、いわゆる「現代美術」は、1970年代頃には極小の表現である「ミニマル・アート」を経て、作品を制作することよりも、制作の概念の方を重視する「概念芸術(コンセプチュアル・アート)」という、いうなれば伝統的な美術表現を拒否するような状況に至り、完全に停滞していました。この状況を打破し、コンセプトよりも、自分の芸術的な主観をそのまま表現したいという画家たちの欲求と、「絵」らしい「絵」を見たいという観衆の欲求は、1980年代の初頭に共に高まりを見せて合致し、ひとつの爆発的な現象を生み出しました。大画面に死とエロスという人間の根源的な主題を描く、一群の具象画家たちが現れたのです。イタリア、ドイツ、そして日本といった、いわば美術の辺境からやって来た彼らは、瞬く間にアート・シーンを占拠し、時代の顔となりました。彼らは20世紀初頭に現れ、近代美術に革命的な美術表現をもたらしながらも時のナチ政権によって「退廃芸術」として弾圧され、潰えた「ドイツ表現主義」の画家たちの再来に擬えられ、「新表現主義」と総称されました。見方によっては後ろ向きの運動であるゆえに、一部の批評家からは酷評され、「ニュー・ペインティング(新しい絵画)」という別称には「蔑称」のニュアンスもありました。そして、激しい熱情に身を任せて制作するゆえに、必然的に早くも80年代半ばにはこの運動は沈静していきますが、この時代に描かれた作品の多くは未だ熱い血潮をたぎらせます。またこの運動の洗礼を経て、自らの様式を確立した画家たち、例えばアンゼルム・キーファーやゲオルク・バゼリッツらは、現在でもアート・シーンの頂点に君臨しています。
南国高知にふさわしい美術として、当館では開館以来これら「新表現主義」の作品を収集してまいりました。これまでもコレクション展で部分的に公開しておりましたが、今回は「シャガール展」の展示室と県民ギャラリーを除く当館の主要な展示室すべてを使用し、一挙に公開いたします。
ホームページ
http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/
展覧会問合せ先
TEL 088-866-8000 / FAX 088-866-8008
会場住所
〒781-8123
高知県高知市高須353-2
交通案内
■はりまや橋から とさでん交通路面電車「ごめん」、「領石通」または「文珠通」行きで15分、「県立美術館通」下車。北へ約200メートル、徒歩5分。
■とさでん交通バス 「高知医大線」・「県立美術館前」下車。南へ約100メートル。
■とさでん交通バス 「高知県立大学・医療センター線」・「美術館通」下車。北へ約200メートル、徒歩5分。
■高知龍馬空港からは、高知市内―空港間を結ぶとさでん交通の空港連絡バスがご利用いただけます。バス停「葛島」で下車してください。北東へ約900メートル、徒歩約16分です。
■車・タクシーをご利用の場合
※JR高知駅から約20分。
※高知龍馬空港からは30分、高知自動車道 南国インターから15分、高知インターから10分。
ホームページ
https://moak.jp/
高知県高知市高須353-2
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