現代人をも魅了する茶陶の競演
―伊賀・備前・信楽・志野・黄瀬戸・織部・唐津・高取・上野―
信長、秀吉、家康ら天下人に仕えた武将茶人古田織部(一五四四~一六一五)。利休が大成した茶の湯を引き継ぎながらも、大胆かつ自由な気風の茶を好んだことで知られています。織部の斬新で奇抜な創意は、桃山という時代の気運にのって開花し、「織部好み」とよばれるデザインが人々に支持されました。没後四百年を記念した本展では、織部が活躍した時代の茶陶にスポットをあて、織部の志向した美のすがたに迫ります。織部所持の「割高台茶碗」や重文「伊賀花入 銘 からたち」ほか桃山茶陶の名品を一堂に展観します。ご期待ください。