約半世紀にわたり奈良大和路を撮影し続けた写真家・入江泰吉。スナップ写真や風景・仏像・万葉の花など様々な作品は、入江の亡き現在も多くの人々を魅了し、慕われ続けています。
入江の生誕110年となる本年は入江泰吉旧居の開館(3月)、入江泰吉記念写真賞展(4月)、写真集の発行(10月)と入江泰吉が大きくクローズアップされた年でもありました。
本展では10月に刊行される写真集『回顧 入江泰吉の仕事』より、写真家としての出発点となった「文楽」から最後の作品となる「すすき」まで時代を追って作品を振り返ります。時代による被写体の移り変わり、被写体と向き合う入江の視点の変化など写真家・入江泰吉の足跡を辿ります。