MOA美術館は、創立者・岡田茂吉が戦後蒐集したコレクションをもとに昭和57年に開館しました。その内容は、日本・中国を中心とする絵画、書跡、彫刻、工芸等、多岐にわたり、国宝3点、重要文化財65点、重要美術品46点を含む約3500点で構成されています。
なかでも琳派の大成者である尾形光琳の代表作として知られている「紅白梅図屏風」(国宝)と京焼の大成者 野々村仁清の茶壺の中でも最高傑作として名高い「色絵藤花文茶壺」(国宝)は、その中心をなすものです。
平成28年3月に迎えるリニューアル休館前、最後の展覧会となる本展は、「大名品展」として二大国宝に加えコレクションの各ジャンルより厳選した名品をかつてない規模と内容で紹介します。この機会に日本・東洋美術の精華を是非ご堪能ください。