岡崎乾二郎は、1955年生まれ。1980年代初めから個性的な作品によって注目され、以後1982年の「パリ・ビエンナーレ」、1989年「ユーロパリア'89現代日本美術展」、1977年「インド・トリエンナーレ」など、今日まで国内外の数多くの展覧会に出品してきました。この間、彫刻と絵画だけではなく建築、映画、コンピューター・アート及びそれらの評論など多彩な活動を繰り広げているのも岡崎の特徴といえるでしょう。また、昨年刊行された『ルネッサンス 経験の条件』(筑摩書房)、今年出版された『絵画の準備を!松浦寿夫×岡崎乾二郎対談』(セゾンアートプログラム)では、理論家であり、評論家である岡崎乾二郎の才能が存分に発揮されています。本展は、セゾン現代美術館(軽井沢)で開催される個展の「ART TODAY 2002 岡崎乾二郎」展の関連企画として、1980~90年代の作品を中心に岡崎乾二郎の仕事を振り返ります。