このたび「多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション―ティンガティンガアートの世界―」を開催いたします。
現代アフリカを代表するアートとしてタンザニアで1970年代から1990年代にかけて盛んに制作・発表され、アフリカンポップアートの粋といわれるティンガティンガアートのオリジナルの作品群を、多摩美術大学美術館白石顕二アフリカコレクション(旧フリーダ・コレクション)の中より厳選し、約80点を展示します。このコレクションは1970年代より故白石顕二氏(1946-2005)により先駆的に蒐集、プロデュースされてきた貴重な作品群であり、創始者のE・S・ティンガティンガ、初期のアーティストであるサイモン・ジョージ・ムパタ、カスパー・ヘンドリック・テド、アデウシ・マンドウなどの作品から絶頂期に活躍したジャファリー・アウシやアブドル・アモンデ・ムクーラ、ノエル・カパンダらの多才なティンガティンガ派のアーティストによるアフリカの自然を描いた動植物画、人々の生活や歴史を描いた風俗画、妖怪や民話的世界を描いた民俗画や戯画などを紹介します。また彼らとともに作家活動を始め、独特の表現世界を確立したミキダジ・ブッシュや国際的にも著名なジョージ・リランガの作品も併せて展示します。