私たちが日々を送るこの世界。ともすれば背を向けてしまいそうになる問題が山積するなかで、これからも長くこころよく生きていくためには、世界と真摯に向き合い、穏やかな変化の道筋を開こうとする姿勢が大切ではないでしょうか。本展では、4人の作家それぞれが自らの立つ場所を見つめ、そこにある課題を自分のものとして深く考えることから生み出した作品を紹介します。それらは物事に対する姿勢のあり方を提示し、さらに半歩先の社会を照らしてくれます。かすかな希望の兆しを内包したこれらの作品は、一人ひとりが身の回りを取り巻く現状を認識し、わずかずつでも変化させていく契機となり、未来の柔軟な社会へとつなげてくれることでしょう。