この度、こけしの殿堂カメイ美術館にて、マトリョーシカ博覧会「MATRTISHKA EXPO 2016」を開催することになりました。
木の人形(木形子)は世界中にあります。そのひとつ、ロシアのマトリョーシカ人形のルーツは日本でした。一八九〇年代、木地玩具である箱根の七福神木形子が海を渡り、マトリョーシカの元になりました。かつて箱根の塔ノ沢温泉に、ロシア正教の避暑館がありました。そこを訪れたロシア人が、箱根名産の入れ子式七福神人形を持ち帰りました。その後、民芸運動を行っていた貴族マモントフ夫妻の工房に持ち込まれ、最初のマトリョーシカが誕生したと云われてます。
時を経て、二〇〇八年より、コケーシカ・マトコケシプロジェクトの、日露文化交流が始まり、東日本大震災の折には、チェルノブイリの被災国として、支援のこけしの友情ペンがこけしの故郷東北に贈られました。
今回は、今迄あまり知られていないロシアのマトリョーシカの魅力を御紹介する展覧会となります。美術館の売店では、産地直送のマトリョーシカを多数販売いたします。こけしファンの皆様にも、こけしの妹マトリョーシカを、どうぞよろしくお願いいたします。