多様な表現と際立つ個性を持つ版画と彫刻。素材にあわせた複雑な技が必要であるがゆえに、さまざまな表現方法が生まれ、その表現の数だけ作家たちの豊かな個性をみることができます。本展では各作家の「表現」「個性」を楽しんでいただくべく、メナード美術館の版画と彫刻コレクションより作品を選びだしました。当館のシンボルであるマリーニ《馬と騎手(街の守護神)》をはじめ、「色彩の魔術師」と称されるマティスの版画集《ジャズ》や、「智恵子抄」の詩人としても名高い高村光太郎の《鯰》など注目の逸品ぞろいです。さらに、パリに渡り古典的な版画技法マニエール・ノワール(メゾチント)を復活させるなど、版画表現を生涯追求した長谷川潔の代表作《時 静物画》を含む3点、人間像を追い続けた20世紀イギリスを代表する彫刻家ヘンリー・ムーア《母と子(直立)》がコレクションより初公開です。30人におよぶ作家たちによる版画と彫刻の競演をぜひご覧ください。
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