- タイトル等
[特別陳列] 銅造伊豆山権現像修理記念
伊豆山神社の歴史と美術
伊豆山の湯神、海へ走りて熱海とす。
- 会場
- 奈良国立博物館
西新館 第1室
- 会期
- 2016-02-06~2016-03-14
- 休催日
- 2月15日(月)、22日(月)、29日(月)
- 開催時間
- 午前9時30分~午後5時
(入館は閉館の30分前まで)
2月8日(月)~2月14日(日)は午後8時30分まで
3月1日(火)~11日(金)、13日(日)、14日(月)は午後6時まで
3月12日(土)は午後7時まで開館
- 観覧料
- 個人 (一般) 520円 (大学生) 260円
団体 (一般) 410円 (大学生) 210円
※団体は20名以上です。
※この料金で、東新館で開催中の特別陳列「お水取り」および西新館で開催中の名品展「珠玉の仏教美術」もご覧いただけます。
※高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
※子ども(中学生以下)と一緒に観覧される方は一般 410円、大学生 210円 [子どもといっしょ割引]。
- 主催者
- 奈良国立博物館、伊豆山神社
- 協賛・協力等
- 特別協力:読売新聞社
協力:奈良文化財研究所、読売テレビ、仏教美術協会、熱海市
- 概要
静岡県の東端、相模灘に面する温泉郷「熱海」。一説に、海中から熱湯が湧出したとの伝承がその名の起源といいます。相模灘を望む伊豆山山腹に鎮座する伊豆山神社は、伊豆権現あるいは温泉が神格化された存在であることから走湯権現とも呼ばれました。平治の乱の結果、伊豆国に配流されていた源頼朝(1147~99)が平氏打倒の兵を挙げる際、挙兵を後援し鎌倉幕府樹立へと導いたのも、ほかならぬ伊豆権現の神助だったとされます。以降、東国の守護神として絶大な信仰を集め、歴代将軍や幕府要人は伊豆山神社と箱根神社に参詣するいわゆる「二所詣」を重ねました。
当館では、平成24年(2012)に開催した特別展「頼朝と重源―東大寺再興を支えた鎌倉と奈良の絆―」で伊豆山神社より銅造伊豆山権現像を拝借し、同社の歴史と信仰の一端を紹介する機会を得ました。この像は、鎌倉時代にさかのぼる伊豆山権現像の優品でありながら、全身に広がる腐蝕がいちじるしく、とりわけ面相部を覆う分厚い錆が像容の正確な把握を困難にしておりました。このたび、奈良文化財研究所の協力のもと保存修理を実施し、像表面の錆落としを行ったところ、下層から造立当初の威厳ある顔立ちが現れ、またまばゆい輝きを放つ鍍金が多く残存していることが判明するなど、特筆すべき成果を得ることができました。
本展では、面目を一新した伊豆山権現像の姿を修理後初公開し、あわせて伊豆山神社伝来の貴重な宝物の数々を関西で初めて一堂に展観いたします。伊豆権現への厚い信仰が生み出した作品の魅力を堪能していただくとともに、文化財の保存修理についても理解を深めていただく機会となれば幸いです。
- イベント情報
- 公開講座
2月13日(土)
「伊豆山権現像の成立と展開 ―保存修理の知見を踏まえて―」
山口 隆介 (奈良国立博物館学芸部研究員)
午後1時30分~3時 (午後1時に開場し、入場券を配布します)。
当館講堂にて。定員194名(先着順)。
聴講無料 (※入場の際には、展覧会の観覧券もしくはその半券、国立博物館パスポート等をご提示ください)。
- ホームページ
- http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2016toku/izusan/izusan_index.html