資生堂アートハウスでは、19世紀末から現代に至るおよそ100年間に制作された香水瓶、約200点による展覧会を開催いたします。
会期をバカラ社による香水瓶を中心とした前期と、ルネ・ラリックによる香水瓶を中心とした後期とに分け、出品作全品を入れ替えます。各回ともそれぞれにおける代表作の多くが含まれており、時代を彩った名作が一堂に鑑賞できるまたとない機会となることでしょう。なお、本展に出品される香水瓶はごく一部を除いて資生堂企業資料館のコレクションであり、本展はその全容を紹介する初めての機会となります。
現在私たちが見る「香水」とは、香り立つ香水そのものに、瓶、ラベル、外箱、そして名称が寄り添い綾なす総合芸術です。
この小さな芸術品に人々が込めたイマジネーション、そして、私たちの感覚にうったえかける豊潤で多彩な美の世界を心行くまで味わっていただければ幸いです。