彫刻家 掛井五郎(1930-)は毎朝アトリエに行き手を動かします。様々な素材であらゆるテーマに挑み60余年、今なお日々新たな思いにかられると言います。掛井作品を改めて見つめていただきたく、代表作『人間の問題』シリーズをご紹介することに致しました。中心となる5作品のうち2点の大作は新たに映像にしてご紹介致します。高さ3メートルの『Man』は、まさに私達『人間の問題』として福島の原発ほか、向かわせたい場所は幾つもございました。個人でも大勢でも、普遍的なテーマに心をくだき、決して目を背けない掛井五郎の祈りのかたちです。