木版画家・池田修三(1922年~2004年)は、秋田県象潟町(現、にかほ市象潟町)に生まれました。美術教師を経て、1955年に上京、木版画に専念します。1960年代に入るとモノクロ版画から多色刷りに移行し、子ども達の情緒溢れる姿を制作しました。1990年代からは故郷、象潟の風景を中心に、酒田でも馴染み深い鳥海山、山居倉庫などの風景を木版画に留めます。
池田修三の手掛ける子ども達は、どこかセンチメンタルで懐かしく、単に可愛さだけではない要素があります。静かに私たちに寄り添い、ちょっぴり切なく語りかけてくるかのような子ども達の姿は、今なお象潟の人々に愛され続けています。
本展覧会では、池田修三氏の木版画をはじめ、版木やスケッチなどを一堂に紹介します。