前期展では、戦前のパリで一世を風靡した画家・藤田嗣治(1886-1968)と同時代に活躍した日本人画家の作品を一堂に展覧し、藤田作品を軸とした明治、大正、昭和の洋画壇の動きを紹介します。藤田の主な出品作品は、1934年に手がけた大壁画《大地》や、理想的な女性美を表した《EVE》など5点。このほか、藤田の画学校時代の師である黒田清輝の代表作《木かげ》や、藤田がニューリーダーとして影響力を持った二科会のメンバーの作品も展覧します。あわせて新館では、近代日本画の粋展と題して、横山大観や上村松園など近代日本を代表する画家の約10作品を展覧します。