佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の作品を収集し、その画業と人物を顕彰してきました。
今年7月、館内には岡田三郎助作品を中心とする常設展示室「OKADA-ROOM」がオープンし、来館者の皆様から好評をいただいています。
Vol.2となる本展では「旅する画家」をテーマに、岡田が旅先で描いた風景画など10点あまりを展示し、岡田作品のさらに奥深い魅力を味わえる館蔵作品の数々を御紹介します。
また、岡田が洋画家を目指すきっかけとなった人物で、洋画を学んだ最初期の日本人である百武兼行(ひゃくたけ・かねゆき、1842~1884)のヨーロッパ滞在期の作品、そして岡田のフランス留学時代の師であるラファエル・コラン(1850~1916)の作品も展示します。
岡田は日本を、そして世界を巡り、それぞれの地に美を見出し、絵筆をふるっています。
画家の限りない好奇心と美を求めるこころを、ぜひ展示室で感じてください。