- タイトル等
開館30周年記念
川村清雄展
古今・東西・混ざり合い
こんな人がいた。初代新潟奉行・川村修就 (ながたか) の孫。
徳川宗家第十六代当主・家達 (いえさと) のお側仕え。
幕末の英傑・勝海舟のお気に入り。
維新後、もっとも早い時期に渡欧した画家。
歴代将軍像を描いた画家。
江戸の粋を知る、ハイカラなダンディ。
日本近代絵画の先駆者にして、異端の才人。
「日本の洋画」を追い求めた、最初の画家。
仕事と酒と人間を、こよなく愛した人。
独立独行、古今無双。こんな人がいた。
これも油絵、これが油絵。
これが日本、これも日本。
- 会場
- 新潟市美術館
- 会期
- 2015-11-03~2015-12-20
- 休催日
- 月曜日 (ただし11月23日〔月・祝〕は開館)、11月24日(火)
- 開催時間
- 午前九時三〇分~午後六時
観覧券の販売は閉館三〇分前まで
- 観覧料
- 一般 1,000円(前売・団体 800円) 大学生・高校生 800円(団体 600円) 中学生以下:無料
*( )内は前売・20名以上の団体・リピーター割引料金 (半券提示で2回目は団体料金に割引)
*障がい者手帳・療育手帳をお持ちの方は無料 (受付でご提示ください)
〔前売券販売所〕
新潟市美術館、新潟市新津美術館、新潟県立近代美術館、新潟県立万代島美術館、hickory03travelers、シネ・ウインド、トップトラベル新潟(DeKKY401 内)、新潟伊勢丹、文信堂CoCoLo万代(新潟駅地下)、セブン-イレブン(セブンコード 041-604)、インフォメーションセンターえん
- 主催者
- 新潟市美術館、NST
- 協賛・協力等
- 後援:新潟日報社、朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、BSN新潟放送、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、NCV新潟センター、エフエムラジオ新潟、FM PORT 79.0、FM KENTO、ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ
- 概要
……無闇に西洋を取りたがるのは間違だ、日本人は日本のを建てゝ往かなくちや往けない。………
……川村清雄「洋画上の閲歴」 一九〇六年
――では、「日本」とは何か?
――川村清雄の問い、川村清雄の答え。
● 川村清雄(1852~1934)は、初代新潟奉行を務めた祖父・修就(ながたか)を通じ、新潟にも深いゆかりを持っています ● 川村家には詩や絵を愛する趣味、そして開明的な気風があり、清雄は幼い頃から西洋の文物に親しみました ● 明治の日本人として最も早い時期に渡欧し、高度な画技を身につける一方で、「日本人の油絵とは何か」という大きなテーマに出会います ● 川村清雄は、近代日本洋画の先駆者であっただけでなく、和洋を独自に折衷させた、優れて前衛的な画家でもありました ● 本展では、箔地や漆板に描かれた作品や、屏風や扁額に仕立てられた作品など、一見すると油絵には見えないような、特異な制作を中心に展示します ● 近年新発田市で発見された作品や、このたび初めて公開される作品、独特なブックデザイン、時代の激動と新潟のまちの成り立ちを伝える川村家文書(新潟市歴史博物館蔵)なども紹介します ● その画業は、新・旧、内・外の文物がダイナミックに混ざり合った、近代日本という場所でしか生まれ得なかったものです ● 川村清雄が表現した「日本」は、現代の私たちに何を示唆するでしょうか ● 本展は、もうひとつの「近代」、もうひとつの「日本」の姿を考えさせる、貴重な視覚体験の場となることでしょう ●
- イベント情報
- ●ご近所ツアー「ナガタカ・クエスト」
案内人:野内隆裕さん (日和山五合目館長、路地連新潟メンバー)
日時:11月8日(日) 午前9時30分~正午ころ
内容:清雄の祖父にあたる初代新潟奉行・川村修就の足跡を、美術館周辺の徒歩圏内にたどります。
定員:20名 (対象:小学校高学年以上)
参加無料・要事前申込:往復はがきに、ご希望の方全員(2名様まで)の氏名・年齢・住所・電話番号・FAX番号・メールアドレス、「クエスト希望」を明記し、新潟市美術館までお送りください。
締切 10月26日(必着)
集合場所など詳細は、参加者にのみお知らせします。
●講演会
「川村清雄、人と仕事」*
講師:丹尾安典さん (早稲田大学文化構想学部教授)
日時:11月14日(土) 午後2時~ (約90分)
●講演会
「初代新潟奉行・川村修就の治政」*
講師:中野三義さん (新潟奉行川村修就研究家)
日時:11月22日(日) 午後2時~ (約90分)
●美術講座
「テイスト・オブ・脂(ヤニ)~明治時代の『日本的洋画』~」*
講師:藤井素彦 (新潟市美術館学芸員)
日時:12月19日(土) 午後2時~ (約90分)
* 講演会・美術講座は、いずれも当館講堂にて・聴講無料・事前申込不要・定員100名・開場30分前
●学芸員のギャラリートーク
11月15日(日)、11月29日(日)、12月13日(日)
各日午後2時より・企画展示室にて (約30分、要観覧券)
- 展示替え情報
- 展示替:11月25日(水)より、一部の作品が入れ替わります。
- ホームページ
- http://www.ncam.jp/exhibition/2624/