2014年の初個展「壁に貼る幽霊」/ギャラリーモーニング(京都)では、レリーフ状作品画面上の人や建物の影だけに絵具のように漆を使ったり、粘土で作ったと想定した曖昧な造形の鳥を木彫で再現するなど、その存在が幽霊のように不確かなものをたしかな技術で彫りあげた木彫作品を壁面に展示。今展示では、静物画に描かれたモチーフを立体に戻すように一木で彫りだした作品や、手に取ってその形や感触をたしかめられる木の作品(実は小箱)を展示予定です。ユニークな着想がまじめな作品として完成され、観るものは、まるでこどもが考えたなぞなぞの答えをさがすような気持ちになります。それはあやふやですが、楽しいものです。 / gallery morning