私のニューヨークに寄せて
薬学を学び研究者からの転身、31才で渡米(1973)。アート・ステューデント・リーグでアーティストとしてのキャリアをスタート。ベトナム戦争、人種差別など問題の坩堝(るつぼ)であるニューヨークのアートシーンを Modern Dancer たちの迸る情熱と重ね、また苦悩や悲しみを共に抱いて疾走した。表現とは今を生きる人としての思想そのものである。12年間のNYでの創作は金月炤子の原点であり、その作品は、昨今のアートシーンに「踏んでみなさい」と誘う地雷かもしれない。 島田 誠
*木村重信《「こころの風景」としてのオブジェ》は最も優れた金月炤子論です。http://www.skingetsu.com/でお読みいただけます。
*《Dancing》(1978) 《Dancing》(1979)は国立国際美術館にコレクションされています。