日本屈指の中国書画コレクション
東アジア<書の美学>企画展覧会は、中国の名品を中心に書の源流から現代までをたどります。
京都市にある藤井斉成会有鄰館は中国文物の名品を収蔵する美術館で、會津八一は早稲田大学教授時代、修学旅行の引率で訪れた際に、その所蔵品を高く評価しました。本展では、中国周代から清代にいたるまでの青銅器、仏像、石刻拓本、書、絵画など東洋美術品を展示します。さらに偉大なるコレクターにして清朝最盛期の皇帝・乾隆帝着用の龍袍も特別公開します。中国の書の歴史をこの目で見て実感できる、めったにない機会です。
また、同時に「新潟と東アジアの近現代の書」もテーマに陳列。新潟を代表する書人・良寛や會津八一をはじめ、江戸時代の幕末三筆(巻菱湖、貫名菘翁、市河米庵)や東アジア圏で活動している海外作家の書も展示。現代の私たちの文字表現につながる悠久の書の歴史をお楽しみください。