―見えない表は見える裏―
「みなも」とは水面のことです。
水面を通して見る水中と、水中から見る水面とは景色が違って見えるように、「みなも」は、見方が変わるきっかけが存在する場所です。
見ているはずなのに認識していないものや、見えないけれど確かに存在が感じられるものなど、ものごとの「みかた」は、様々な立場によって変わります。
そして、「みなも」に表と裏がなく、表裏一体であるように、日常の中で視点を変え、これまでの「みかた」を広げることは、きっかけさえあれば誰もが体験できるのです。
本展が鑑賞者ひとりひとりにとっての「みなも」となり、これまでと違った「みかた」を発見する機会となることを願っています。