印刷物などといった物性を伴うクリエイションであるグラフィックデザインは、人の脳内に記憶や印象あるいは気分など、非物質的なものを形成する仕事ととらえる色部義昭。シンプルでパワフルな影響力を持つ1枚のグラフィックデザインがある一方、壁紙のように連綿と広がる小さな連続性が生み出すデザインの力を信じ、VI、サイン計画、展覧会グラフィック、エディトリアル/ブックデザインなど幅広くデザインを展開することで、社会の中でいかにグラフィックデザインの力を活かすことができるかを常に考えて活動しています。そんな色部のデザインにたいする考え方や姿勢を象徴する言葉ともいえる「WALL」。
本展では過去のプロジェクトと今回新たに提案するTOKYO PROJECTをWALL化することで、連続していくデザインの力を示してみたいと思います。