独特の質感の急須や茶碗で全国に知られる萬古焼は、江戸時代中期東西交易の中継点であった伊勢地方で桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみ ろうざん)が、京焼に技術を学んで開発し、作品が末永く残ることを願い捺した印章「萬古不易(ばんこふえき)」がその名の由来といわれています。色絵陶器ながら京焼の繊細さとは異なる独自の情緒的な表現で、煎茶の流行とともに明治以降は四日市の地場産業として栄えました。パラミタミュージアムの収蔵萬古作品は1200点を超え、江戸期古萬古から昭和萬古までを網羅し、国内外から高い評価を受けています。今回はこれらの収蔵品から50点を超える萬古の名品を選び、一堂に展示します。
※諸般の都合により内容が変更となる場合がございます。