美濃加茂では明治期に養蚕が始まり、昭和40年代頃まで盛んに行われました。カイコは、病気になると収穫が見込めないことから、温湿度や桑のやり方など、常に注意払って飼育しました。人間が普段生活をする部屋で飼育をしたため、座敷飼いと呼ばれました。部屋の中に目棚というカイコを飼う棚を作り飼育しました。
大きな繭を作るには、こまめに桑をやるとよいといわれていました。朝、昼、晩、夜中に桑をやり、出荷まで家族総出で世話をしました。
本展では当時の養蚕の様子を再現しながら、道具の使われ方やカイコの生育、養蚕を営んだ人々の生活を紹介します。
まゆの家(生活体験館)ではボランティアによる目棚を作り、飼育の様子を再現します 関連講座は6月20日(土)に「真綿づくり」を行います。