ある者は笑い、ある者は無表情。洒落た服を着こなしていたと思えば、惜しげもなく裸体をさらしたり…。
池田満寿夫(1934-1997)の作品の中に存在する女たちはみな自由奔放です。彼女らのポーズや視線はどれも意味深な含みを帯び、思わせぶりな態度を見せつけます。実際のモデルを描くことはほとんどなく、想像やグラビア雑誌を参考に、女を創造した池田の女性画。そこには池田の女性観や、エロティシズムを追求する姿勢がより色濃く反映されていると考えることができます。展示室を彩る華やかな銅版画、リトグラフ、アクリル画など約120点の作品で、池田が表現した女性美を多角的にご覧いただきます。
|制作に取り組む池田満寿夫を写した写真も紹介いたします|