当館は「パラミタ陶芸大賞展」を2006年の第1回展以来、毎年開催してきました。最終的な大賞受賞者は来館者の投票によって決定することを基本姿勢としてきましたが、ノミネート作家の選出にあたっては全国の200カ所以上の陶芸に詳しい施設と専門家の皆様の推薦によって選考がなされてきました。出品いただく作家の皆さんはもちろんのこと、毎年快く推薦の労をお取りいただいた推薦者各位のお蔭をもちまして、この展覧会が継続できましたことを深く感謝いたします。
今回は当展が10回目という記念すべき年にあたり、第1回から第9回まで総勢59名の出品作家と作品を一堂にパネル展示し、パラミタ陶芸大賞展の歩みをふりかえります。これまでの展覧会歴を通して、あらためて日本陶芸界の層の厚さを実感していただければ幸いです。