国立民族学博物館(みんぱく)は、大阪吹田市の万博記念公園内に1974年に創設されました。みんぱくでは、文化人類学・民族学の研究活動と博物館活動を一体的におこない、34万点を数える標本資料などを収集、整理、保存し、研究に役立てています。
本展は、みんぱくの膨大なコレクションの中から選りすぐられた造形物を展覧し、人間の歴史上生み出された、様々なイメージの普遍性を新たな視点から探求しようという試みです。世界各地の神像や仮面をはじめ、民族衣装、墓標、玩具など約360点が出品されます。本展では、それらを地域や時代などに分類するのではなく、人びとが作り出したイメージに備わる造形性や効果、機能に着目して提示します。この夏、美術館に満ちあふれるイメージの力を、ぜひご体感ください。