柳沢京子(やなぎさわ・きょうこ)は、信州佐久に生まれ、詩情豊かな佐久の自然をふるさととする作家です。その作品は私達ふるさとの原風景ともいうべき山脈(やまなみ)と広がる田圃(たはた)、そして春夏秋冬それぞれの風物詩といわれる野の草花たちを“刻む”という手法を用いて詩情豊かに描写しています。それらの作品はあたかも“あなたの大切なふるさとはどこですか?”そう語りかけ、私達に自然の中で暮らすことのすばらしさを実感させてくれることでしょう。
本展は柳沢京子の創作活動38年の足跡を辿り、その全容を一堂に展観するもので、作品を通して、豊かな自然環境に恵まれたふるさとの真価を再認識していただこうとするものです。