掛川市在住の美術家、木村鐵雄の展覧会です。当館での回顧展から5年、94歳の現在でも作品を作り続け、創作に対する瑞々しい感性は変わりません。
1921年に大阪で生まれた木村は、中学を卒業後上京し、東京美術学校(現 東京藝術大学) 油画を学びました。戦争のため、繰り上げ卒業となり下関の陸軍高射隊に入隊、下関で終戦を迎えました。
1946年には制作活動を再開。東京を拠点に精力的に個展やグループ展を重ねてきました。
1995年、偶然訪れた大東町国安(現 掛川市)の菊川河口の風景に懐かしさを感じ、そこに居をかまえることとなりました。
木村の作品は、油彩画の他に異素材を同じ画面上に組み合わせるミクストメディア、陶板、オブジェなど、平面表現から立体表現まで幅広い表現方法で作りあげられています。
木村鐵雄が造り上げる独自の世界をお楽しみ下さい。