ちひろが見た世界 ちひろが願った世界
「青春時代のあの若々しい希望を何もかも打ち砕いてしまう戦争体験があったことが、私の生き方を大きく方向づけている」と語ったちひろは、生涯を通じて、いのち輝く子どもたちの姿を描き続けた画家でした。
第二次世界大戦終戦から70年を迎える2015年。戦争は遠い過去の出来事ではなく、今なお、世界ではテロや紛争が繰り返され、日本にも不穏な影を落としています。
本展では、「世界中のこども みんなに 平和としあわせを」との願いが込められたちひろの作品群のほか、1960年代~80年代に描かれた、原爆をテーマにした絵本などを展示し、今この時代に、平和とは何かを問いかけます。