中国と日本文化を駆けめぐる
本展は、佛教造形研究所所長・本間紀男 (ほんま としお) 氏が蒐集した約八〇〇点の美術品「蒼山 (そうざん) コレクション」を展観する特別展です。
本間紀男氏は昭和七年東京生まれ。父は日本刀研究の第一人者であり、本間美術館初代館長・本間順治氏です。学者で風格のある父の薫陶を受けて育ち、東京藝術大学美術学部彫刻専攻科を卒業。同大学大学院保存技術講座助教授を経て、佛教造形研究所所長を務めています。
古典彫刻の研究と仏像の制作・修復・復元に大きく貢献する学者であり、彫刻家でもある紀男氏は、東洋古典美術への深い知識と確かな眼をもち、美術への愛情を暮らしの中で生かして愉しんでいます。
第一部では、古代中国の青銅器や北魏仏の仏教美術、日本の書画や刀装具、陶磁器など、選りすぐりの中国美術と日本文化の至宝をご紹介します。