スロヴァキア共和国の首都、ブラティスラヴァで2年ごとに開催される「ブラティスラヴァ世界絵本原画展」(略称BIB=Biennial of Illustrations Bratislava)は、隣国のチェコ共和国と合わせてひとつの国・チェコスロヴァキアであった1967年、ユネスコと国際児童図書評議会(IBBY)の提唱により始まりました。2013年秋に開催された第24回BIBには、49か国から362名、2,344点におよぶ作品が出品されています。
世界最大規模の絵本原画コンクールである同展は、実際に出版された絵本の原画を対象にしていることが特徴で、芸術性が高い作品や、実験的でユニークな作品が集まることでも知られています。各国内での審査を経てノミネートされた作品は、ブラティスラヴァでの国際審査によって各賞が決定します。今回は、準グランプリに相当する「金のりんご賞」を日本人作家2名が受賞して大きな注目を集めました。
このたびの展覧会では、第24回BIBより、グランプリをはじめとする受賞作品および日本からの出品作品を紹介いたします。また、特別展示として、受賞した作品以外からも優れたものやユニークなものを多数ピックアップし、絵本をめぐる小さな世界旅行をお楽しみいただきます。