20世紀初めに、オーストリアの「ウィーン工房」で制作された工芸品やドレス、デザイン画などを展示します。1903年に設立された「ウィーン工房」は、当時の近代芸術運動を牽引したデザイナー、工芸家による組織で、1932年に解散するまで、金工、陶芸、服飾等さまざまなジャンルで斬新なデザインの製品を製作しました。その後半期は、特にテキスタイル・デザインやファッション・デザインの分野で優れたデザインを生み、パリのデザイナーにも影響を与えました。
ウィーン工房作品のまとまったコレクションは国内では珍しいものです。当館所蔵の約30点の作品で、ウィーン工房のデザインを振り返ります。