タイトル等
特別企画展 中世の人と美術
会場
大和文華館
会期
2015-08-21~2015-10-04
休催日
毎週月曜日(ただし、9月21日〈祝〉は開館し、24日〈木〉が休館)
開催時間
午前10時~午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般620円、高校・大学生410円、小学・中学生無料
※ 20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
概要
日本の中世は、社会の体制や権力構造が大きく転換し、美術を生み出す人々の層が大きく広がりました。絵画に落款(らっかん)が認められ、描いた人物の名前が明らかにされたり、公文書にはサインである花押(かおう)が用いられるなど、個性や個人に目が向き、意識された時代でもあります。天皇や公家のみならず、武士や僧侶にも個性あふれる様々な人物が活躍します。
展覧会ではこうした中世を生きた人々に注目し、宸翰(しんかん)、日記や消息(しょうそく)などの書蹟、僧侶の肖像、祖師絵伝、社寺縁起などを展示いたします。中でも、南北朝時代に活躍した中院通冬(なかのいんみちふゆ)(1315~1363)の自筆日記である『中院一品記』(なかのいんいっぽんき)の断簡が、同時代の公家である洞院公賢(とういんきんかた)(1291~1360)の自筆書状の紙背(しはい)として当館に所蔵されます。日記の大部分は東京大学史料編纂所に所蔵され、このたび当館所蔵断簡との接続部分を特別に展示いたします。また、公賢が石山寺座主(いしやまでらざす)・益守(やくしゅ)とともに企画した「石山寺縁起絵巻」のうち第五巻と、同巻と同じ絵師が描いたとされ、室町幕府八代将軍足利義教(あしかがよしのり)によって奉納された「誉田宗庿縁起(こんだそうびょうえんぎ)絵巻」下巻も特別に展示いたします。足利将軍および周辺の公家の美意識と激動の中世を生きた人々の息吹をお楽しみ下さい。
イベント情報
列品解説 毎週土曜日 午後2時から展示場にて (当館学芸部による)

シンポジウム 9月20日(日) 午後1時から講堂にて
「文化財を守り、未来へ伝えるために
―「中院一品記」修理事業から―」
基調講演:福岡大学教授 森茂暁氏
報告・ディスカッション:東京大学史料編纂所所員ほか

特別講演 9月27日(日) 午後2時から講堂にて
「聖者の群像、霊地の形象
―『誉田宗庿縁起絵巻』『石山寺縁起絵巻』を読み解く―」
東京大学准教授 髙岸輝氏

日曜美術講座 8月30日(日) 午後2時から講堂にて
「中院通冬が生きた時代の美術―14世紀美術の一側面―」
当館学芸員 古川攝一

講座 美術の窓 9月13日(日)
午後2時から講堂にて
「江戸の千社札」
当館館長 浅野秀剛
ホームページ
http://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/tyuuseinohitotobizyutu.html
会場住所
〒631-0034
奈良県奈良市学園南1-11-6
交通案内
近鉄奈良線 学園前駅下車、南出口より徒歩7分、無料駐車場あり
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
奈良県奈良市学園南1-11-6
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