世界を旅した感動の記憶が、手描き更紗 (さらさ)で蘇る。
1970年代、国内での創作活動が評価された更紗芸術家 青木寿恵 (すえ) は日本の文化使節として世界各国で展覧会を行うようになりました。そこで彼女を待ち受けていたのは、陽気な異国の人々とその文化、想像を越える雄大な景色や建築物でした。目の前に現れるそのどれもが刺激的で、彼女の心を揺り動かすめくるめく感動の記憶は、まもなく彼女を通して新たな作品たちへと転化されていきます。着物に描く今までにない大胆な構図や驚くような題材選び…異国文化との出逢いが彼女の新たな創作の扉を開くきっかけとなったのです。カナダ、ドイツ、ロシア、フランス…見ているだけでまるで世界を旅しているかのような想いになる春の展覧会をお楽しみください。