- タイトル等
2014年度 著名作家招聘事業
井上雅之「初形より―展示」
かたちづくる/解体と再構築/その彼方にみえるもの
- 会場
- 兵庫陶芸美術館
展示棟1Fエントランスロビー、エントランス棟2Fウッドデッキ など
- 会期
- 2015-03-07~2015-03-29
※ただし、ワークショップの一環として、3月7日(土)、3月8日(日)は作品設置作業を、3月29日(日)は作品撤去作業をそれぞれ一般公開しますので、完成した展示をご覧いただける時間が限られています。ご了承下さい。
- 休催日
- 月曜日
- 開催時間
- 10:00~18:00
入館はいずれも閉館の30分前まで
- 観覧料
- 無料
※ただし、同時開催の特別展「青磁のいま」、テーマ展「TAMBA NOW+」をご覧いただくには別途観覧料が必要です。
- 概要
兵庫陶芸美術館では、国内外で活躍する著名な作家を招聘し、若き作り手たちに刺激を与えるとともに、幅広い人々により深く陶芸に親しんでいただくため、著名作家招聘事業「アーティスト・イン・タンバ」を実施しています。第9回となる今回は、タタラ(土の板)で作られた筒状のパーツを細胞のように重ね合わせ、生命力溢れるダイナミックな立体作品を制作している作家・井上雅之氏(1957- )をお迎えします。
絵画から陶へと転向した井上氏は、1980年代中頃から本格的に陶による作品を発表し始めました。最初は、ロクロの回転によって立ち上がっていく土の造形にこの上ない実在感と手応えを感じて制作しますが、やがてロクロで成形したものを解体し、その破片を再構築していく作品へと展開していきます。それらは「ヤキモノつまりは、焼かれて硬くなるもの、形づくられ、加工され、表面処理され、高温加熱されて定着されるもの、その過程全体を素材として用いている」ことを意識し、土(陶)という素材の特性に寄り添いながらも、そこにどのように自己を介在させていくかという問いから生まれました。その後、1990年代末頃からタタラで成形したパーツを用いるようになり、スケール感も迫力も増した大型作品を手掛けています。
今回は、作品の設置作業を一般公開し、作者自身がワークショップ参加者らとともに作品を組み上げ、完成させるという試みを取り入れるなど、作品がどのように生まれ、どのようにかたちづくられていくのかを体感することで、作者が作品に込めた創造の「初形」に迫ります。また、ワークショップ参加者らに新鮮な刺激と閃きを与えることで、新たな創作意欲を促していくとともに、より多くの人々に現代の陶芸作品の多様さ、面白さを感じていただく好機となることを目指します。
- イベント情報
- 【スケジュール】
①作品展示ワークショップ
3月7日(土)・3月8日(日) いずれも10:00~16:00 (予定)
当館展示棟1Fエントランスロビー、エントランス棟2Fウッドデッキ
作家とともに大型作品を組み立て、設置します。
②作家によるスライドレクチャー
3月28日(土) 10:30~12:00
当館研修棟1Fセミナー室
作家自身がこれまでの制作について、スライドを交えながらお話しします。
③作家によるデモンストレーション&マケット作りワークショップ
3月28日(土) 13:00~16:00
当館エントランス棟1F工房
丹波の土を使ってのデモンストレーションを行います。
また作品の基礎となる、作家独特のマケット作りを体験します。
④作品撤収ワークショップ
3月29日(日) 10:00~16:00 (予定)
当館展示棟1Fエントランスロビー、エントランス棟2Fウッドデッキ
作家とともに設置した作品の撤収作業を行います。
対象:若手陶芸作家や陶芸を志す学生など
定員:15名
※4日間通してすべてのイベントに参加出来る方を優先します。
※②のスライドレクチャーのみ、定員110名 (どなたでも参加出来ます)
※すべて事前申込制、詳しくはお問い合わせ下さい。
<お問い合わせ先>
兵庫県篠山市今田町上立杭4
TEL. 079-597-3961 FAX. 079-597-3967
- ホームページ
- http://www.mcart.jp/26/workshop/26chomei/inoue.htm