明治時代に住友グループの礎を築いた住友家は、実業のかたわら芸術や文化事業にも高い関心を示し、時には事業所にも絵画を飾ってビジネスに花を添えてきました。長年にわたってグループ各社が収集した様々な絵画作品は、しかし一般の皆様には余り知られることなく今に伝えられています。
グループの文化的象徴でもある泉屋博古館では、一昨年よりグループ各社に収蔵されている絵画作品の数々をご紹介すべく、第1回展として「花」、第2回展として「パリに留学した日本人画家たちの逸品」をテーマに公開しました。お陰様でこれまでご好評をいただきました。
第3回目となる今展は、近代フランス絵画史上に名を残した画家たちをフィーチャーしました。バルビゾン派のミレー、印象派のモネやマネをはじめ、新印象派のシニャック、フォーヴィスムの巨匠ヴラマンクやエコール・ド・パリのシャガールなどおなじみの画家たちの知られざる逸品約40点を特別公開いたします。