タイトル等
常設展
「岡本太郎と地球的様式」展
会場
川崎市岡本太郎美術館
会期
2015-01-16~2015-04-12
休催日
月曜日、2月12日(木)
観覧料
常設展のみ開催期間中 (2月2日まで)
一般 500(400)円 / 高大学生・65歳以上 300(240)円 / 中学生以下無料

企画展開催期間 (2015年2月3日~ 4月12日)
一般 600(480)円 / 高大学生・65歳以上 400(320)円 / 中学生以下無料
※2月3日より料金の変更がございます。
※本料金で企画展もご覧いただけます
※( )内は20名以上の団体料金
主催者
川崎市岡本太郎美術館
概要
1960年以降、岡本太郎の絵画に劇的な様式変遷があり、カリグラフィックな(書道のような)、黒くて大胆な、躍るような線が画面に登場します。
従来、岡本による、この様式変遷に関しては、美術雑誌『芸術新潮』に連載した「藝術風土記」(1957年4月号―11月号)を通して触れた日本各地に残る日本人の根源的な生命力に目覚めた為と説明されてきました。
しかしながら、「日本人の根源的な生命力」の表現が、なぜカリグラフィックな形式でなければならないのか、またサンスクリット文字風のモチーフなど、それとは無関係に思われる表現がなされています。
一方、欧米では、1950年代中頃から墨美会などの日本の前衛書道が注目を集め、フランスで活躍した画家アンリ・ミショー(1899-1984)らを中心に、タシズムと呼ばれる書道のような絵画が誕生しました。
スイス・バーゼル大学の美術史家ヨーゼ・ガントナー博士(1896-1988)は、日本の前衛書道の動向とタシズムの動向とが、同じ芸術意欲によって誕生した最初の地球的様式(Eines Planetaren Stils)であることを高く評価しました。アメリカでも、ニューヨーク近代美術館(MOMA)の研究者ウィリアム・リーバーマン氏(1925-2005)らを中心に、日本の前衛書道とアメリカの抽象表現主義の作品を併せて展示することが試みられました。

岡本太郎が1960年頃から書道のようなカリグラフィックな絵画を描き始めるのも、上述したような欧米での地球的様式の動向を察知してのことと考えられます。ちなみに、岡本太郎の祖父は書家の岡本可亭(1857-1919)であり、若き日の北大路魯山人(1883-1959)の師匠でもありました。
岡本太郎が、地球規模の様式に関心を持つようになったきっかけは、1932年、滞在中であったパリの画廊において、パブロ・ピカソ(1881-1973)の油彩作品《水差しと果物鉢》(1931年)を観て感動し、抽象芸術を志すようになったことにあると考えられます。
後年、岡本は、この時の感動を、著書『青春ピカソ』(1953年)において次の通り述べています。

「私は抽象画から絵の道を求めた。(中略)この様式こそ伝統や民族、国境の障壁を突破できる真に世界的な二十世紀の芸術様式だったのだ。」

また、岡本がパリに滞在した1930年から40年までの間に、フランスでは、2種もの世界美術史(普遍美術史ともいう)全集と5種の同単行本が刊行されました。これらは、1970年に岡本が美術雑誌『芸術新潮』に連載した「わが世界美術史」(1970年1月号―12月号)の発想源になったと考えられます。
本展では、カリグラフィックな表現を中心に、岡本太郎作品に観られる地球的様式の生成と展開を概観します。
ホームページ
http://www.taromuseum.jp/exhibition/collection.html
会場住所
〒214-0032
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
交通案内
小田急線 向ヶ丘遊園駅から
岡本太郎美術館の最寄り駅は「小田急線 向ヶ丘遊園駅」です。
向ヶ丘遊園駅 は、新宿から、小田原・湘南方面への急行で約20分、普通電車で約40分です。
多摩急行、快速急行は向ヶ丘遊園駅に停まりませんのでご注意ください。
【徒歩】 約17分
南口から道なりに進み、ダイエーを左手に見ながら稲生橋交差点を渡ってください。そのまま直進し、生田緑地の入口から坂道を上がり、芝生広場の右手奥が美術館です。
【タクシー】
南口タクシー乗り場から、行き先を「生田緑地東口」ないしは「日本民家園まで」とご指定ください。生田緑地の入口まで4分程度、そこから徒歩で約5分です。
【バス】
南口ターミナルから川崎市バス「溝口駅南口行」(5番のりば・溝19系統)乗車、「生田緑地入口」で下車(約3分)、バス停より徒歩約8分です。
※1時間に1~2本の運行です。
北口ターミナルから小田急バス「専修大学行」乗車、終点「専修大学前」で下車(約10分)、バス停より生田緑地西口園路(通行可能時間 8:00~17:30)を通って徒歩約6分です。


JR南武線・小田急線 登戸駅から
徒歩では約30分かかりますので、小田急線に乗り換えて向ヶ丘遊園駅をご利用ください。
【タクシー】
タクシーをご利用の場合は、向ヶ丘遊園駅からとほぼ同料金です。ご利用の際は、行き先を「生田緑地東口」ないしは「日本民家園まで」とご指定ください。
【バス】
川崎市バス(藤子・F・不二雄ミュージアム経由)「生田緑地」行きに乗車、終点「生田緑地」下車(約16分)、バス停より徒歩約5分です。
※10時~16時台は1時間に1本程度の運行、藤子・F・不二雄ミュージアム休館日は運休です。


JR南武線 武蔵溝ノ口駅・東急田園都市線 溝の口駅から
川崎市バス「向丘遊園駅南口行」(2番のりば・溝19系統)に乗車し、「生田緑地入口」で下車(約20分)、バス停より徒歩約8分です。
※1時間に1~2本の運行です。


東急田園都市線 梶が谷駅から
東急バス「向ヶ丘遊園駅南口行」(1番のりば・向01系統)に乗車し、「飯室」バス停で下車(約17分)、バス停より徒歩約10分です。
※1時間に2~3本の運行です。


東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅から
小田急バス「向ヶ丘遊園駅北口行」(1番のりば・向11系統)に乗車し、「専修大学入口・川崎ゴルフ場入口」バス停で下車(約10分)、進行方向右手の坂道を上がり、生田緑地西口園路(通行可能時間 8:00~17:30)を通ってください。


東名 川崎インターから
普通車両の場合は、川崎インターを左折し、二つ目の信号(犬蔵交差点)を右折してください。そのまま直進し(約7分)、平三叉路を中央に進み、生田緑地の「東口駐車場」(有料)をご利用ください。
※カーナビをご利用の場合には、行き先を「生田緑地東口駐車場」とご入力ください。
大型車両の場合(バスなど)は、川崎インターを左折し、尻手黒川線を清水台で右折。浄水場通りを根岸陸橋で右折、世田谷町田線を多摩警察署前で右折し、府中街道の稲生橋交差点を右折して生田緑地の「東口駐車場」(有料)をご利用ください。詳しくは生田緑地東口ビジターセンターへ:044-933-2300


国道246号線から
国道246号線の溝ノ口交差点(立体交差)を、東京方面からは右折、町田方面からは左折し、府中街道に入って、府中方面に直進してください(約15分)。稲生橋交差点を左折し(約2分) 生田緑地の「東口駐車場」(有料)をご利用ください。
※カーナビをご利用の場合には、行き先を「生田緑地東口駐車場」とご入力ください。
ホームページ
https://www.taromuseum.jp/
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5
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